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キングコング対ゴジラ

a0152937_21524969.jpg昭和37年公開のシリーズ第3作、そもそも「ゴジラ」に思い入れはないわたし、夕飯前にWOWWOWで放映していたので観たが、結局夕食をはさんで最後まで観てしまったのは「ゴジラ」と同じ。反水爆を訴え社会性の強かった第1作と比べ、有島一郎、藤木 悠らを抜擢し、当時の森繁「社長シリーズ」や、植木 等「無責任一代男」を髣髴とさせるペーソス溢れるブラックコメディ作品となっている。これが当時の観客動員数歴代2位の記録というのも驚く。キングコングを探して南太平洋の島、ファロ島に渡るが、いわゆる〝土人〟配役が全員日本人で、顔、全身を茶色にメークしていた。オセアニア系のエキストラなど使えない時代だったのだろう。コングを南の島から巨大筏に乗せて曳航してくること自体あり得ないが、途中の洋上で麻酔から覚めたコングはどうやって日本まで辿り着いたのか。米国本作同様、浜 美枝を握って都内を大暴れするが、エンパイア・ステート・ビルと比べて国会議事堂ってのはしょぼい。なぜ東京タワーに登らせなかったのか。竣工間もなかったからか。北極海で眠りから覚めたゴジラ、帰巣本能とやらで日本に舞い戻り、松島湾に上陸すると多くの市街地を壊滅させる。ゴジラと戦わせるため国会議事堂前で麻酔と踊りで眠らされたコングをヘリウムガス風船で決闘の地、富士山麓まで空中輸送する発想も斬新。那須、東京、冨士、熱海で両雄合いまみれるが決着がつかず、リング外の海中へ。コングは南の島に泳いで帰るが、これほど甚大な被害を及ぼしたのだから、再び戻って来ないよう、また他国に上陸しないように自衛隊は直ちに追いかけ殺処分すべきだろう。それにしても恐るべし「パシフィック製薬」。宣伝効果のために南の島からコングを連れて来ること自体、莫大、潤沢な資金がないとあり得ない。治安関係各所から甚大な被害に対して、全責任を負えと通達されたが、被害の賠償金などを考えると、当時の製薬会社は東電並みの利潤をあげていたのだろう